三蔵法師 玄奘 迷いつづけた人生の旅路(龍谷ミュージアム) [美術展]

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2015年8月11日(火)~9月27日(日)
龍谷ミュージアム

夏の旅行の最終目的地はいつもの龍谷ミュージアム。まず展示室入口に“今回の展示では、玄奘三蔵のことを親しみをこめて「玄奘さん」と呼ぶことにします。”とあって、ちょっとした違和感を覚えました。玄奘三蔵といえば、密出国までしてシルクロードを横断し、インドから唐に経典をもたらした偉大すぎる人物。その経典の数657部。唐に帰国後は76部1347巻(漢字にして約1100万字)に及ぶ翻訳作業を行ったそうです。そんな仏教に人生をささげた人物に対して「さん付け」はないでしょう。大企業のさん付け運動(部長さんを役職ではなくさん付けで呼びましょうってやつ)じゃないんだから。まあ、夏休みの時期で子供たちに興味を持ってもらうためなのかもしれませんが、ちょっとやりすぎじゃないかしら。

一方、展示内容は子供向けとはいいがたく、かなりの玄人好み。国宝の玄奘三蔵絵(藤田美術館)や慈恩大師像(薬師寺)など、いいものを見せていただきました。それだけに解説文の「玄奘さん」とのギャップが大きくて、気になってしまいます。なかなか展示の見せ方や世界観って難しい。特に白鳳展の奇跡のような展示空間に魅惑されたばかりだったし、仏教というテーマも重なっていたから、分が悪かったかもしれません。


タグ:国宝
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