法隆寺の地蔵会 [寺・神社]

旅行のプランをこの日にしたのは法隆寺の地蔵会に行きたかったから。地蔵会(地蔵盆)は旧暦7月24日に行われていた地蔵菩薩の縁日。関西では一般的な行事で8月24日の京都の地蔵盆は有名です。法隆寺では新暦7月24日に東院伝法堂におられる地蔵菩薩を本尊として夕刻に法要があります。

18時少し前に東院伽藍に伺うといつもは閉まっている伝法堂が開かれ、法要の始まる準備が整えられていました。伝法堂には地蔵菩薩像の他にも多数の仏像が安置されています。それほど知られていないお堂なのに奈良時代の素晴らしい仏さまがなんだか無造作と思えるほどに勢ぞろいでびっくりしました。お堂の向かって右側がぽっかり空いているのは東京国立博物館の法隆寺展に阿弥陀三尊像が出開帳されているから。東博でソロデビューしている三尊像とお会いするのが楽しみです。

18時になると10名ほどの僧侶の方々が入堂して法要が始まりました。それほど大きくないお堂ですので堂内の仏さまたちとの距離も近く、空間の密度がぐっと高まります。まだ明るく酷暑が残る中、僧侶の方々が汗をかきながらお経を読み上げます。こうやってお寺の行事に参加するのは久しぶり。美術館や博物館は「みる」だけに集中してしまいますが、全身を使って体感するってやっぱりいいなぁ。清々しい気持ちになれます。

法隆寺地蔵会.jpg

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