ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画(太田記念美術館) [美術展]

ポールジャックレー.jpg
ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画
2023年6月3日(土)~7月26日(水)
太田記念美術館

こんなにおしゃれな浮世絵があるなんて初めて知りました。フランスパリに1896年に生まれたポールジャックレー。3歳の時に来日して10代で日本画を学び、40歳前から新版画を発表、太平洋戦争を経て64歳で亡くなるまで日本で暮らしたそうです。まだまだ知らないアーティストとの出会いがあるんですね。

描かれるモチーフはとても型破り。理想化した美人ではなく、旅行先の人物や隣人を男性や老人を含めてキャラクタリスティックに描いています。旅行先はサイパン、グアム、朝鮮、中国…、エキゾチックなくせのある面貌は目を惹きつけるし、パステルと原色の美しい色彩感覚もたまりません。ひどく旅情をかきたてられ、海外に行きたくなります。特に「北風、韓国」の背景に描かれた「北漢山」。この山の連なりをこの目でみたい、できれば登ってみたいとの衝動がふつふつとわいてきました。これまでソウルになんてこれっぽっちも興味がなかったし、「北漢山」の名前も知らなかったのに、不思議です。

後期が始まってから行ったのですが、これは前期も見ないといけない展覧会でした。ひどく後悔しています。そして、絵葉書がほしかったのに「これ!」と思うものがなかったのも心残りです。

北風、韓国.jpg
「北風、韓国」


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。