ジョルジョ・モランディー終わりなき変奏(東京ステーションギャラリー) [美術展]
2016年2月20日(土)~4月10日(日)
東京ステーションギャラリー
20世紀前半に活動したイタリアの画家ジョルジョ・モランディ(1890~1964)。20世紀最高の画家の一人という触れ込みですが、初めて知りました。ビンや器をモチーフにしてその位置を少しずつ変えながら、同じような絵を何枚も描いています。なんだか間違い探しみたい。そしてはっきり言っちゃうと、誰にでも描けそう…。というのも、この展覧会に足を運んだきっかけがチラシの「静物」の絵をみて、中2の時に描いた静物画を思い出したから。目の前にある花瓶やコップをとにかく忠実に描いた中2の静物画が唯一、絵の才能に見放されている私にとって上手に描けたと思えた絵でした。その忘れがたい1枚がモランディっぽいのです。
そう、モランディにとって才能とかセンスは関係ないみたい。自分の道を行く独自のスタイルを貫く生き方の方に重きが置かれています。それで20世紀最高の画家の一人になっちゃうんですね。なんだか、腑に落ちないような気もします…。
でも会場は激込みで、日本美術の展覧会では見かけないおしゃれな若者が目につきました。モランディの絵よりもおしゃれな若者たちの服装やアクセサリーの方に気がとられて、それはそれで楽しめました。
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