日帰り宇都宮旅行 [寺・神社]

日帰りで宇都宮へ。初訪です。栃木県立博物館の「中世宇都宮氏」展を見に行きました。駅前でレンタサイクルを借りて(100円)、まずは市内観光。

清巌寺(せいがんじ)
駅からほど近い浄土宗の寺院。宇都宮家8代城主の貞綱が1312年に亡母の十三回忌の供養に建立させた鉄塔婆(重要文化財)があります。本来は屋外にあったのでしょうが、今は出入り自由の収蔵庫に高さ3m以上もある鉄塔婆がぽつんと収まっています。境内にはだれもおらず、収蔵庫の開け閉めや電気もセルフサービスです。

清巌寺 鉄塔婆.jpg


二荒山神社(ふたらやまじんじゃ)
こちらはお宮参りの参拝客でにぎわっていました。ここには重要美術品に指定された鉄製の狛犬と兜があります。調べてみると、栃木の鋳物は平安時代からの古い歴史があって、藤原秀郷が河内の国から5人の鋳物師を佐野に移り住まわせて武具を制作させたのがその始まりだそう。現代でも天明鋳物(てんみょういもの)として続いているそうです。

一向寺(いっこうじ)
一向寺の阿弥陀如来坐像も木造ではなく、本体は銅造、蓮華座は鉄製の鋳造です(室町時代、重要文化財)。仏さまの衣には文字がびっしりと刻まれていて、宇都宮家12代城主の満綱が願主となって、約350人が血縁して造立したことがわかるそうです。一見、普通の阿弥陀様にみえますが、350人もの戒名が書かれた体躯はなかなかヘビー。ここも収蔵庫が開いていて、出入り自由でした。

一向寺 阿弥陀如来坐像.jpg


今回、巡った3社寺すべてに鉄や銅製の文化財が伝わっていました、栃木といえば大谷石で有名なので石の文化なのかと思っていましたが、大谷石の採掘が本格的に始められたのは江戸時代の中頃だそう。「鋳物」の歴史の方がずっと長いのですね。

タグ:仏像
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