観音の里の祈りとくらし展 -びわ湖・長浜のホトケたち- [美術展]

観音の里.JPG
2014年3月21日(金・祝)~4月13日(日)
東京藝術大学大学美術館


観音の里の祈りとくらし展 -びわ湖・長浜のホトケたち-

地域の人々の手で大切に守られてきた滋賀県長浜市の観音様がわざわざ東京までお出ましくださいました。長浜で一寺一寺訪ね歩いていたら、何日かかるかわかりませんし、お堂ではお顔から足先までライトアップなんてありえません。こうして勢ぞろいいただくなんて、とてもとても有難いこと。手先が失われていたり、原型をとどめないほどに朽ちていたりしても、わが里の観音様を思う気持ちを感じることができて、とても心が清められました。菅山寺の十一面観音立像の頭上の化仏に蜘蛛の巣らしきものがふわふわと絡まっているのを見つけたときは、お堂の中にいるような親しい感覚になりました。


藝大コレクション展 -春の名品選-

「観音の里の祈りとくらし展」を見た後、期待もせずにコレクション展へ。でも、名品ぞろいでびっくりです。狩野山雪、尾形光琳、曽我蕭白が並んでいました。

狩野山雪「四季耕作図屏風」:四季折々の農村の風景と農民を描いた屏風。屏風下側に比べて上側の人物が小さく描かれていて、かなり遠近法が強調されています。
尾形光琳「槇楓図屏風楓図」:俵屋宗達の屏風を写したものだそう。でも、光琳オリジナルとしか見えません。特に楓の幹が根元からぐるんと曲がる様は「紅白梅図屏風」を彷彿させます。
曽我蕭白「群仙図屏風」:またあの丸い玉眼に射すくめられました。鯉と孔雀のエキセントリックな模様もかっこよかったです。

1月にみたばかりの下村観山の「小倉山」の下絵もあり、製作の過程を垣間みることができました。

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