台北 國立故宮博物院-神品至宝- [美術展]
2014年6月24日(火)~9月15日(月・祝)
東京国立博物館
日本美術が中国美術から大きな影響を受けている、というのは常識ですが、大陸の大国と島国の小国ではその好みが違うのは当たり前。この故宮展では日本と中国のメンタリティーの違いを実感しました。国の大きさだけでなく、科挙制度が日本に定着しなかったことも、大きな違いのひとつ。だからか、中国の文化の一端を担った「文人」がどういう人たちで、「文人画」がどういうものなのか、いまいち理解ができません。宗教がらみの作品が少ないことも、その辺と関係があるのでしょうか。わたしがアートに求めるものは、神仏を表現したもの、神仏に捧げるもの、もしくは、神に選ばれし芸術的才能を持った人が表現せずにはいられない思いをあふれさせて生み出されるものです。どうも中国皇帝コレクションにはそういう要素が希薄なような気がしました。色々な理由や事情がありそうですので、これから少しずつ勉強していきたいと思います。
コメント 0