師走の奈良旅行 良弁僧正坐像 [仏像・仏画]

良弁僧正坐像.jpg

良弁僧正は東大寺の創建に尽力された初代別当。赤ちゃんのときに鷲にさらわれ、杉の木に引っかかっているところを義淵僧正に助けられたという伝説の持ち主です。その杉の木が東大寺二月堂の前に1本ぽつんと生えている良弁杉(代替わりしていますが)。二月堂の向かいにある開山堂に良弁僧正坐像(国宝)が安置されています。

先ほどお会いした鎌倉時代の重源上人からさかのぼって約400年、良弁僧正は奈良時代の人物。重源上人坐像はリアルの極みともいえる肖像彫刻ですが、良弁僧正坐像は平安時代中期のものなので実際のお姿を写したものではなく、ある意味、理想のお姿です。秘仏なので彩色もよく残っていて、古びた感じはせず、若々しい。整ったお顔で昔の俳優さんにいそうな感じです。若い時の高倉健とか渡哲也かな。胸板も厚くて引き締まった体躯。体育会系でかっこいいです。重源上人は腰の曲がったしわしわのお爺さんなので、ちょっと格差が大きいなぁ。


タグ:国宝
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