末法/Apocalypse-失われた夢石庵コレクションを求めて-(細見美術館) [美術展]

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末法/Apocalypse-失われた夢石庵コレクションを求めて-
2017年10月17日(火)~12月24日(日)
細見美術館

思わせぶりな謎多き展覧会。仏像や仏画がメインですが、そのほとんどが個人蔵。今どき仏教美術のコレクションなんて、どんな人なのか想像もつきません。鑑賞するのと所有するのは全く別の話。美術鑑賞が好きだとしても、掛軸や現代アートならともかく、仏像を自分のものにしてどうするんでしょう。祈りの対象だったのだから、個人所有にはそぐわない気がしてしまいます(まあ、もし欲しくてもお金がないけどね)。そんなことを考えてしまい、居心地はよくありませんでした。

すると、会場の出口に「種明かし」というメッセージカードが。「末法」というのは美術にとっての「末法」だそう。国やマスコミが先導して仕掛けられる日本美術ブームに対して、一人称で評価する美の世界を仮託したコレクション展を企画したとのこと。ふむふむ、そういうことですか。国宝とか行列に弱い私は、まさに美術の末法に加担しているひとり。居心地が悪かったのももっともなことです。でも、ブームに乗ってなにが悪い!それで素晴らしい作品と出会えるのだから、いいじゃない。開き直って、その足で京都国立博物館の国宝展に向かいました(国宝展の記事1)。

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