聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」(奈良国立博物館) [美術展]

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聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」
2021年4月27日(火)~6月20日(日)
奈良国立博物館

ちらしの表紙にもなっている「聖徳太子坐像」は法隆寺では聖霊院に祀られている秘仏です。私は法隆寺の夏季講座で拝見したことがあるので2度目の再会でした(そのときの記事)。聖徳太子の彫像には3歳の南無太子像、16歳の孝養太子像、壮年期の摂政太子像がありますが、この坐像は衣冠束帯(いかんそくたい)の摂政太子像、ちょうど働き盛りの40代頃のお姿と言われています。いかにも賢そうで仕事ができるオーラがすごい…。そのままスーツを着たら有能な外資系のコンサルタントです。少し口をあけているのは経を講じているらしいのですが、なんだかプレゼンしているみたい。「グローバル化を進めるためには組織の制度設計が急務で…」なんて声が聞こえてくるようです。

それに対して、同じ聖霊殿に祀られている侍者4人はなんともユーモラスというか「まぬけ」なお顔とお姿。この4人は山背大兄王(太子の子)、殖栗王と卒末呂王(太子の異母弟)、恵慈法師(太子の仏教の師)。聖徳太子と近しい存在なのですから、ちょっと(いやかなり)小馬鹿にしたような造形にすごく違和感を持ちました。一体、この落差はなんなのでしょうか。不思議です。展覧会は夏に東京国立博物館に巡回するので、この謎については頭の隅に置いておくことにします。解ける気はしませんが。

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