東京国立博物館の総合文化展(2017年11月) [美術展]

東京国立博物館の総合文化展(2017年11月)で撮影した写真です。

宗教美術は装飾経と仏像2体と禅僧の書。

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法華経(久能寺経)(重要文化財 平安時代)
駿河国久能寺(現鉄舟寺、静岡県静岡市)に伝わったキラキラな装飾経。多大なご利益がありそうです。久能寺は推古天皇の時代に草堂が建てられたという古いお寺。明治になって山岡鉄舟が再興したことから鉄舟寺となったそうです。

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阿弥陀如来坐像(静岡・願生寺蔵 鎌倉時代)
運慶周辺の仏師の作と考えられるお像です。願生寺は静岡県裾野市にある時宗寺院。久能寺経とは静岡つながり。

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男神坐像(重要文化財 大将軍八神社蔵 平安時代)
今年1月、東博の「博物館に初もうで」で初めてお会いし、その威厳にやられてしまった「男神坐像」に再会(そのときの記事)。今回は露出展示で前回よりもちょっとお近づきになれました。

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禅院額字「釈迦宝殿」(重要文化財 無準師範筆 南宋時代)
禅院のお堂に掲げられた大きな力強い書。無準師範(ぶじゅん しはん)は中国・南宋時代の臨済宗の禅僧。このお隣には張即之(ちょうそくし)筆の国宝・禅院額字「旃檀林」(東福寺蔵)も展示されていました(撮影禁止)。こちらの方がより大きくて圧倒されます。


江戸絵画は私の大好きなアーティスト3人の作品がそろい踏み。

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波涛図(重要文化財 円山応挙筆 江戸時代(1788)京都・金剛寺蔵)
円山応挙のふるさと京都府亀岡市の金剛寺の障壁画。金剛寺には西国三十三所巡礼で穴太寺(21番札所)にお参りしたときに足を運びました。観光寺院ではないからお庭をのぞいただけですが、こうやって点と点が繋がっていくのがうれしい。

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秋冬山水図屏風(円山応挙筆 江戸時代)
応挙の雪景色はやっぱりいいなぁ。

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四季花鳥図巻 巻下(酒井抱一筆 江戸時代(1818))
抱一の花鳥図もやっぱりいいなぁ。

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笛を吹く若衆(鈴木春信筆 江戸時代・18世紀)
春信の中性的な若衆もやっぱりいいなぁ。


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